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小栗旬と独立愚連隊 「荒川アンダーザブリッジ」

2011.09.28 Wed
 先頃放送の終了した実写ドラマ版「荒川アンダーザブリッジ」、あれを見るたびに思っていたことがある。村長を演じた小栗旬、あの緑色に塗った顔が、佐藤允に良く似ていた! 「ブローニングってやつぁ、案外不便なピストルでしてね」と言って見て欲しいくらいそっくりだった。メイクとは意外な効果をもたらすものであることよ。

 それに触発されて、久しぶりに「独立愚連隊」「独立愚連隊西へ」を鑑賞した。今となっては作れないタイプの映画というのはいろいろあるが、こういった「兵隊映画」とでも呼ぶべき戦争映画はその最たるものだろう。

 と、そんなことを考えていたら、故・景山民夫氏の傑作「野鼠戦線」を読み返してみたくなった。カオス状態の本棚からの発掘を試みることにする。

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サブジェクト・トゥする 「日本のいちばん長い日」

2011.08.15 Mon
 だからなんだ、と突っ込まれるだろうが現在わたしは、昭和二十年当時の昭和天皇の御年齢とおなじ歳である。今のおれと同じ歳で、陛下はあの日本史上未曾有の難局に立ち向かわれたのか……そんな感慨から今年、久しぶりに全編を鑑賞した。そう、「日本のいちばん長い日」を、である。言わずと知れた、昭和四十二年公開の、岡本喜八監督の手になる重厚長大な戦争史劇である。見終わると気力も体力も削ぎ取られたような感にとらわれる映画であるが、それでもわたしはこれで都合四回、全編通して見ている。それほど強烈な磁力を放つ作品だ。

 冒頭、連合国のポツダム宣言提示からの経緯が仲代達矢のナレーションで説明される。鈴木内閣による「黙殺」という反応、広島・長崎への原爆投下、ソ聯の対日参戦……このアバンタイトルは二十数分におよぶ。歴史の経緯を知っていても見ているこちらは、早く決断しないと日本が滅びてしまう! と気が気ではない。ついに宣言受諾と決まったものの、閣内で条件に関し意見の不一致が生じ、最終的に昭和天皇の御聖断を仰ぐこととなった。総理大臣鈴木貫太郎(笠智衆)の求めに陛下がお応えになる……

〈ナレーション〉
「不気味な静寂が流れた。やがて、天皇が静かに立ち上がられた。かくして、日本にはそのいちばん長い日がやってきた」


ここで劇伴が流れ、タイトルが表示される。そして昭和天皇(先代・松本幸四郎)が聖断を下す。長くなるが以下にその全台詞を紹介したい。

「反対の主旨はつぶさに良く聞いた。しかし、私の考えはこの前言ったとおりで、変わりはない。
 これ以上、戦争を続けることは無理である。陸海軍の将兵にとって、武装解除や保障占領は耐えられないであろう。國民が玉砕して、國に殉ぜんとする気持もよくわかる。
 しかし。しかし、私自身はいかようになろうとも、國民の……國民に、これ以上苦痛を舐めさせることは、私には忍びえない。
 できることは、なんでもする。私が直接國民に呼びかけるのが良ければ、マイクの前にも立つ。陸海軍将兵を納得させるのに陸軍大臣や海軍大臣が困難を感ずるのであれば、どこへでも出かけて、宥めて説き伏せる」


 はじめてこの作品を見たとき、この昭和天皇の台詞で滂沱たる涙がとめどなく流れ、自分自身驚いたものだった。もともとの陛下のお言葉から、脚本の橋本忍がたくみにエッセンスを抽出してまとめてある上に、松本幸四郎の声の演技がまた絶妙なのである。「國民の……」で一瞬声が詰まるところ、「できることは、なんでもする」で声を励ますところなどは、昭和天皇の心痛と、それを押して示した使命感の強さがありありと胸に迫って感じられる。

 日本は無くなってしまうのか。これからの日本はどうなるのか……あの日を知る人たちの、そのとき抱いた強烈な思いがこの映画には凝縮されて込められている。語りたいことは山ほどあるがそれはまたの機会に。なにしろ……疲れた……。


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泣き顔の美しさよ。 「鬼龍院花子の生涯」の夏目雅子

2010.02.21 Sun
 映画「鬼龍院花子の生涯」は、夏目雅子を見るための作品と言っても過言ではない! ……というと語弊があるかな……いやしかし、この作品での夏目雅子の美しさは神懸かり的なんだからしかたない。

 とりわけ、泣き顔の魅力的なことといったらどうだ。作中、彼女の最初のクローズアップは、逆光の中で静かに落涙しているシーンなのだが、その、ほんの少し微笑みの残った表情の美しさよ。そして終盤で、養父・鬼政に対し、恋人の真意を伝えるシーンの、一連の表情の流れ。
「恭介さん、お父さんのこと、好きやき」
そう言ったとたん、大きな眼からぽろりと涙がこぼれる。それを、少し照れたような笑顔をうかべ指でぬぐう。……ああ、胸が痛い。

 笑顔が美しいのはあたりまえ、しかし泣き顔が魅力的なひとはそうはいない。夏目雅子は、その点でもじつに惜しいひとだった。


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映画館の人々

2010.02.18 Thu
 今を去ること二十数年前、地元で「めぞん一刻」「ア・ホーマンス」の、壮絶な二本立てを観たときの思い出について。映画館は、たしか松山国際劇場だった。

 その日が平日だったか休日だったか、今となってはさだかでないのだが、なんせ客はまばらであった。席の近辺で目に付いたのは、わたしと同年配らしき数名の自衛官グループと、映画の内容を考えれば場違いな感じの老夫婦。さきの上映は「めぞん一刻」で、自衛官たちもわたしとおなじくこれを目当てに来た様子だったが、次第にとまどった様子で顔を見合わせるようになった。映画が終わるとなかのひとりが困惑した調子で
 「……なぁんか、あんまし笑えんかったなあ……」
 とつぶやき、
 「……うん」
 と仲間たちが同意した。さらに、
 「……原作とだいぶ違うとったなあ……」
 「……ほうじゃなあ……」
 わたしも胸中、彼らに激しく同意した。

 併映の「ア・ホーマンス」が始まり、しばらくすると銭湯での入浴シーンとなった。すでに松田優作がつかっている湯船に仲間の男たちがいきなりざんぶと入るのだが、あまりの熱さにあわてて飛び出すというシチュエーションである。それをみて、老夫婦の夫が心底驚いた声で、
 「掛かり湯もせんのじゃなあ!」
 妻は穏やかに
 「ほうですねぇ。若い人はねぇ」
 と応じていた。

 昭和六十一年の、秋であったかと記憶する。


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